地域と共に福祉のまちづくりをめざして
戦後の混乱した社会情勢下で、人々は物資不足や飢餓に苦しみ、貧苦の生活を余儀なくされていました。その精神的かつ物質的負担は、現代の生活からは想像できないほど苛烈なものでした。
このような状況において、「わかたけ共済部」は心身的・精神的にサポートを必要とする人々が、独立心を損なうことなく、社会人としての生活を送れるように援助・育成することを目的として、福井県越前市を中心に福祉事業に一早く着手しました。
「共済」とは、お互いが『共に助け合う』ということ。この根本的思想と、創立時の理念を基本に母体である「わかたけ授産場」を中心に介護老人福祉施設、養護老人ホーム、デイサービス、在宅支援センターなどの老人福祉事業、保育や地域子育て支援などの児童福祉事業や知的障害者の障害福祉事業を行っています。めまぐるしく変化していく社会情勢の中で、これらの福祉事業はその必要性のみならず、基盤の確立・質の向上などが求められるようになっていき、国や県、市町村などの行政レベルでの様々な検討がなされるようになり、福祉に対する個人の意識も次第に高まってきています。
「わかたけ共済部」は、高齢者や児童、あらゆる障害をもつ人々が、できる限り家庭や地域で自立した生活ができるような住みよく明るい町づくりを目指し、常に時代のニーズに応えながら地域社会に密着した活動を展開していきたいと考えています。
社会福祉法人わかたけ共済部
理事長 白藤 宗徳